2007年09月28日

自然住宅の本当の所

いよいよ、内装の下地材(石膏ボード)が貼られ、内装も
本格的です。
この下地材の上に壁紙が貼られます。

ところで、我が家は、ビニールクロスに合板のフローリングです。
柱や土台など、所により無垢の木を使ってはいますが、
いわゆる、「自然素材の家」ではありません。
理由は色々ありますが、一番大きな理由は経済的な問題と費用対効果です。
費用をかけただけのことはあると思っていたら、私はきっと自然素材を採用
していたと思いますが、その必要性を感じなかったのです。

なぜか・・・と述べる前に基礎知識です。

まず、木材には本当に大きく分けると、無垢材と集成材があります。
無垢材は、一本の木から角材や板を切り出したもの、
集成材は、薄い板を集め接着剤で貼りつけたものです。
値段的にはあまり変わらないようです。強度的には集成材、
木材の収縮(あのパキッとなるラップ現象のような音のことです。)は、
圧倒的に集成材が有利です。木目が互い違いに貼り付けてあるので、
一定方向に縮みません。
集成材の欠点として、接着剤が何年耐用するか・・・というところです。
あと、木が呼吸するなどと、売り文句にしている所がありますが、
切り出されて乾燥された木材はもはや生命として呼吸などしません。
ただ、調湿作用があるだけです。
集成材が無垢材に比べて調湿作用が劣るのは確かなようですが。

次に内装壁ですが、これには大きく、クロス壁と塗り壁があります。
一時期、シックハウスが大問題になり、ホルムアルデヒドなどが規制
され、現在では全てといって良いくらい、シックハウスの原因となった
ホルムアルデヒドがクロスや接着剤に使用されなくなりました。
しかし、シックハウスの原因となった物質は、ホルムアルデヒドだけ
ではなく、その全てが規制されている訳ではないので、自然素材
として、珪藻土などの塗り壁が現在人気です。
珪藻土は、そのものも自然物質であり、無数の有孔があるため、
室内の化学物質などを吸着したり、湿気を吸湿・放湿したり、
断熱や耐火性能があり、性能が良いようです。
値段は圧倒的にクロスに軍配が上がりますが、性能は珪藻土でしょう。
しかし、デザイン的にはクロスの方が種類が多いし、珪藻土は
吸着した化学物質をいずれ放出するというような事も言われています。
さらに言えば、壁や床に気を使っても、家具や買ってきた電化製品、
おもちゃ、服、ふとん・・・日用品全てにシックハウスの原因が潜んでいます。
個人的には壁や柱に気を使うより、換気計画をキッチリ・・・と思います。
換気計画と書きましたが、説明すると、とおっても長くなりますので、
いずれ機会があれば書いてみます。(簡単じゃありませんよぉ~)

と、大分長くなりましたので、続きはまた次回です。
残りは、床材・窓(サッシ)の基礎知識と、私が自然環境を取り込んだ家や
自然素材にこだわらない理由です。  


Posted by とのくん at 23:09Comments(0)

2007年09月17日

大工さんへのお茶出し

上棟してから、もうすぐ2ヶ月。
今回は、大工さんへのお茶出しの話。(感想)

 最初は、毎日出すつもりでした。
 ええ、夏の暑い時期でしたし。がんばっていただく訳ですし。

 ・・・言い訳になりますが、現場は現住所から離れた場所で、
 毎日様子を見に行くことはできませんでした。(仕事もあるし)
 工務店は、大工さんへの気遣いは無用と言ってくれているし、
 家族に小さい子供2人連れて、毎日行かせるのも大変だし・・・

 それでも、自分や家族が様子を見に行く時には、せめて何か
冷たいものでも持っていこうと思っていました。

 そこで、難しいのが人数とお休み。
 大工が2人しかいないのに10本くらい持っていってしまったり、
 じゃあ少なくて良いと思えば、逆に足りなかったり。
 お休みかと思って手ぶらでいけば工事していたり、逆だったり。

 お茶出しの人数のことで、わざわざ電話するのもねぇ。
 と、いうわけで、我が家のお茶出しは、かなり中途半端なものと
なっています。
 大工さんたちも、どういう基準でお茶が出てくるか不思議に思っていることでしょう。  


Posted by とのくん at 21:19Comments(2)

2007年09月07日

構造見学会

我が家が9月8日、9日の日程で構造見学会の会場と
なります。
詳しくは、大川工務店のホームページでどうぞ。
http://www.ookawakoumuten.co.jp/event/kengakukai.html
 興味ある方はぜひどうぞ。
 
 ちなみに、自分は参加しません。(当たり前か・・・)  


Posted by とのくん at 23:52Comments(1)

2007年09月05日

通気層の確保

 外壁にサイディングなどの乾式材を使用する場合、
必ず外壁通気工法が取られます。
 つまり、外側から、外壁(サイディング)、通気層、防水透湿シート、
木材・断熱材など、(構造により防水防湿シート)、石膏ボード、壁紙(クロス)と
いうようになります。
 通気層の役割は、主に結露対策です。
 木造では、木材をいかに乾燥して保つかが、建物を長く使用できる
ことにつながります。
 
 外壁(サイディング)を貼るために、木材などに胴縁という、細い木材を
つける必要があります。

 この胴縁がせっかくの通気層を塞いでしまうケースがあったそうです。
 そういう施工をする大工って、通気層の意味が分かってないんですね。
 でも、これも今は昔の笑い(??)話。あまりに普及し当たり前になって
いるので、そんな間違いをおこす会社は、もうないでしょう。

 今時、まさかと思いますが、一応チェック、チェック。


↑ 軒天も空気がふさがれることなく、適正に施工されています。

↑ 窓のまわりも空気がちゃんと通るように少しあいています。

ところで、うちはOSBにウレタン断熱。外気よりの湿気は、防水透湿シートから入り、
合板・断熱材で止まるね。室内からの湿気もウレタンで止まるよね。
結露対策としての通気層の意味ってあるのかしらん?
(空気層があることによる断熱効果(熱の逃げ場)の点では意味はあると思うけど。)  


Posted by とのくん at 00:24Comments(0)